野球肘(内側上顆炎)は、投球フォームが定まっていない中で繰り返し投球をし続けた結果、 肘関節の内側の筋肉や骨に炎症が起きて痛みが生じるものです.
ボールを投げるとき、最後のスナップを利かせてボールを切る動作をする際に、手首を曲げる筋肉を強く使います。 この筋肉は、肘の内側から手首の先まで付いていて、この筋肉を使いすぎる事によって、筋肉が付いている場所である肘の内側に痛みを生じるのです。
他にもスポーツによって、テニス肘・ゴルフ肘などもあります。
まず肘を完全に伸ばしてみて、左右で角度に違いが出てきているかどうかをチェックしてみましょう。
ボールを投げる方の腕の方が伸びない場合、痛みが出ていなくとも野球肘になってしまう可能性が高くなっています。
軽度のものは4~5週間、重度のものは2~3ヶ月ほどかかります。
やむを得ず、投球を続けながらの治療ではさらに時間を要する場合もあります。 投球後のマメなアイシングなど、自分自身のケアの有無によっても治療期間は変わってきます
★中高生へのアドバイス
部活動は長くて3年間。短い期間で結果を出していかなくてはならないため、非常に過酷な条件のなか運動を行います。
その短い期間、ケガによって少しでも部活動を休もうものならレギュラーの座は遠のき、成績も思うようには伸びないことでしょう。
部活動に励む学生たちは、1日たりとも無駄にはできないことは承知の上ですが、勇気を持ってほんの少しだけ、タイミングを見計らって“休む努力”をしてみてください。
少し休むだけで、治療の効果は抜群に変化します。もちろん動かしてよい部分もあるので、
肘を休ませながらしっかり体を動かしましょう。きっと良い結果
が得られると思います。
肘の内側から手首の先まで付いている筋肉を中心に、手技療法・電気療法を行います。
他にも、筋肉が付く骨の部分の炎症症状を抑えるために超音波治療機を使用や、 必要に応じてテーピングなどを施し症状が悪化するのを抑えます。