アキレス腱炎

アキレス腱炎の主な症状とは?

アキレス腱炎とは、ふくらはぎから踵骨(かかと)に付着するアキレス腱が、ジャンプや走るといった運動を過度に行う事で炎症を起こす疾患です。

ブログを読んで頂いた方は分かるかと思いますが、朝の寝起きや座っていて歩き始めですごく痛い思いををしました。

 

アキレス腱炎を発症するとアキレス腱が腫脹し、圧痛(押すと痛い)や熱感が見られます。
運動をしている最中や運動後、歩き始め、朝起きた時に痛みを生じやすいです。
症状が進行すると、安静時にも痛みを感じる事があります。このあたりになると慢性化している可能性もありますね。

 

このアキレス腱炎ですが、痛む場所によって症状名が変わります。

①アキレス腱炎 アキレス腱自体に炎症を起こす

②アキレス腱の周囲に炎症を生じる

③アキレス腱滑液包炎 アキレス腱下方の滑液包に炎症を生じる

一般的に、アキレス腱炎で病院を受診すると、第一に安静にする事を促されます。
そしてアイシングや湿布、足底板(インソール)の装着を勧められる事がほとんどです。

 

でも、これらは対処療法であって根本治療とは言えません。
身体の根本を変えないと、運動をすれば痛みを再発しまた元通りとなってしまうのです。

 

彩り鍼灸整骨院は「患部だけに発症の原因はない」と考えています。

 

痛みがあればその箇所に焦点がいき、そこだけを治療しようと考えがちになってしまいます。
でも、痛みが発症するメカニズムは単純ではなく、患部だけの治療で簡単に治ってしまうものではないのです。

 

これは「アキレス腱炎」にも同様に言える事です。
アキレス腱に炎症が起きて痛みが出ていますが、炎症が現れてしまった過程と原因を突き止めないといけません。

特に重要なのは、股関節と背骨の状態です。もう少し具体的に説明すると、体幹部の可動性が悪ければ、末梢の組織(手首、足首など)は必ずその影響を受けます。

 

患部だけに焦点を当てず身体全体を診て治療を行う事で、病院でも治らなかったアキレス腱炎が治っていくのです。

アキレス腱が痛みを起こす原因とは?

現代医学的に、アキレス腱炎の発症原因はオーバーユース(使いすぎ)と解釈されています。

 

運動などでアキレス腱に繰り返し負荷がかかる事で、腱やその周囲の組織に炎症を起こし痛みが現れると言われています。

 

でも、過度な運動をしても痛みが出ない人もいます。
痛みが出る人と出ない人の違いはどこにあるのでしょうか?
この違いが根本的な発症原因と言えるでしょう。

 

アキレス腱炎を発症しやすい人の特徴は、身体の使い方が悪い状態にあります。
身体の使い方が悪い(フォームが悪い)状態で身体を酷使する事で、アキレス腱に負荷がかかり、痛みを生じやすくなるのです。

 

具体的にいうと、股関節・膝関節・足関節の可動域が低下している状態の事です。
下肢にある3つの関節の動きが低下していると、その関節に付着している筋肉や靭帯で身体を支えようとします。
そうすると筋肉や靭帯に通常よりも大きい負荷がかかり、炎症を起こしやすくなるのです。

ひどい場合は、炎症だけでなく断裂することもあります。

 

これらを解決しないかぎり、いくら安静にして炎症をなくしたところで、運動を再開すれば元通りの状態に戻ってしますのです。

改善させるには?

アキレス腱炎の根本原因が理解出来ると、アキレス腱周囲だけを治療するのでは足りない事が分かると思います。

 

股関節、膝関節、足関節の可動性を改善し、アキレス腱にかかる負荷を解消していく事で痛みの緩和、再発予防をしていきます。

 

次に、アキレス腱炎では一時的には患部の炎症を取る必要もあります。
病院では炎症をとるために安静の指導やアイシングの措置などが取られます。

当院でも初期治療では超音波を当てたり、RICE処置を行ったりしますね。

 

しかし、日常生活で足を使わずに生活するのは困難であり、立っているだけや歩いているだけでもアキレス腱に負荷がかかっている状態です。

 

ベッドで寝たきり以外にアキレス腱を使わずにいる事は困難なので、「安静にする」という事自体がそもそも困難なのです。アキレス腱は歩行時には必ずといっていいほど使いますからね。
そしてアイシングをして炎症をとろうとしたところで、足を使うたびに炎症が強まるので、アイシングの効果が追い付きません。

 

では、どうしたら炎症をとる事が出来るのでしょうか?

 

それには全身の骨格の可動性の改善と、血流の促進が必要不可欠になってきます。

 それをしなければ炎症がいつまでも取れず、痛みが緩和しにくくなります。

 血液の流れを正常化させ、患部に負担をかけない身体つくりを行うことでアキレス腱炎の炎症・痛みを緩和させていくのです。

当院ではそのお手伝いを全力で行っています。