膝崩れ

スポーツでテニスをされている患者さんが来院されました。社会人の方です。

しゃがむときに膝の内側が痛くて、力が抜けるとのこと。確かに院内でしゃがんでもらうと、ぎこちないというか、スムーズにしゃがめません。自分の手で膝を支えて、ようやくしゃがめるようです。テニスをしたあとはよく痛くなるようです。

足に痺れはなし。股関節の内外旋、屈曲では異常所見はなし。SLRで下腿後面に張り感。

EHL,FHLでは異常なし。膝周囲に圧痛はなし。

 

患側の上前腸骨棘に著名な圧痛があり、そこを調整すると痛みが消失し可動も改善しました。下肢の痺れや、脳由来のものである可能性は低そうなので、もうしばらく施術を継続しようと思います。今回鍼は打たず、手技と超音波のみでの施術でした。

 

膝の内側の痛みは今までのセオリーでは、ハムストリングス、内側広筋、あるいは鵞足筋や内転筋由来を疑うことが多かったのですが、外側の筋(と靭帯)の調整のみで症状が改善したのは発見でした。大腿筋膜張筋は小臀筋と強調して股関節を内旋させるので、そっちの影響だったのかもしれません。もしくは、縫工筋によるものだった可能性もあります。

 

シンスプリントの症状がでていて、必ずしも後脛骨筋やヒラメ筋にアプローチするのが最善とは限らないのと同じで、時に患側の筋と拮抗する作用の関節や筋を狙うほうが近道だったりすることがあります。急性期なら、なおさら患部のアプローチは第一選択からはずしますからね。

 

土曜日はテニスの試合だと言っていたので、どうだったでしょうかね。しっかりプレーできたでしょうか。

 

明日から彩り鍼灸整骨院は、営業時間が変わります。

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