坐骨神経痛

少し涼しくなってきているせいか、ぎっくり腰の新患さんが増えてきたように思います。

季節の変わり目は増えるように思います。足をひきづって来られた患者さんたちが、その日のうちに仕事に復帰できそうだと喜んでもらえるとうれしいですね。

もちろん重症の場合は難しいこともあります。

 

今日は坐骨神経痛についてです。

ご存知のかたもいらっしゃると思いますが、坐骨神経痛は単に症状のひとつなので、それだけではどこが悪いのか確定はできません。お尻が痛いから、原因がお尻とは限りません。

その背景として、ヘルニア、脊柱管狭窄症、梨状筋症候群など、なにかしら神経の圧迫を起こす引き金があってから発症するというみかたが一般的です。

 

私たちの仕事はその鑑別(どこから痛みが起こっているか)がとても重要です。

しかし現場で一番要求されるのはともかく治すことです。

患者さんは知識を求めてこられるのではなく、改善を求めて来られるわけですからね。

 

少なくとも腰椎の椎間板の変性や骨の変形(側彎など)からくるものは難しいとしても、筋肉、筋膜の異常から来るものは十分改善が見込めると思われます。

症状が長期化しているケースでは、明らかに骨盤や下肢帯にゆがみがみられます。

※ここでのゆがみとは本来あるべきではない固有のクセのこと

 

やはり発症してから、早期に適切な治療を受けることが大事だと思います。

本日来院なさった患者さんで、坐骨神経痛を避ける姿勢を長期間続けた為、ぎっくり腰になったのではないかと思われる方がいらっしゃいました。

つまり普段から股関節、脊柱の状態を良好に保っていれば、ぎっくり腰も坐骨神経痛もかなり予防できるのではないかと思っています。

 

まずは起こってしまった症状を早く治すこと。

そして治った状態をできる限り維持できる体を作ること。

諦めない。それが大事です。

今日も本当にたくさんの来院ありがとうございました。