手首の痛み

今日新患さんで、手首の痛みを訴えられる患者さんが来院されました。

特に捻ったとかぶつけたとかの心あたりはないのですが、強いていうなら手首のストレッチをけっこうきつく行ったということ。

既往歴としてはぎっくり腰や五十肩がありました。

 

健康にいいとされるストレッチもやりすぎればやはり外傷の原因になります。特に可動域の限界(めいいっぱいまで伸ばす)まで行うと、痛めやすいです。普段から運動習慣がない人ならなおさらです。

 

この患者さん、手首の圧痛はないのですが手首を回すと痛いようです。特に寝起きはすごく痛みがあるとのこと。健側と比較して、肘の外側にすごい圧痛がありました。どうやらそのへんが怪しそうです。

ターゲットを長短橈側手根伸筋、腕橈骨筋にしぼりました(テニス肘でよく痛めるとこです)

 

受傷から日数がたっているのでアイシングは行わず、超音波と手技、テーピングで対応しました。

施術後、運動時の痛みは消失しました。あとは朝起きた時の痛みがどうなのかが気になるところですね。

 

患者さんからの質問で「こういう症状は放っておいて治りますか?」との質問がありました。

その答えとして「ぎっくり腰も五十肩も手首の捻挫も、いつかは治ります。しかしすべて身体が異常を起こしているサインなので、きちんと治したほうがいいですよ」と伝えました。

 

どんな症状でもそうですが、大切なことは急性の症状をとりあえずやり過ごすことではありません。

本当は少々無理をしてもどこも痛くならない体を作ることがなによりも大事なのです。

何歳になっても上手に使えば体もきっと応えてくれます。それだけ人間の体というのはよくできています。

 

最近はTVゲームのやりすぎのためか小学生の段階から姿勢の崩れている子供が増えてきました。

その結果体を支える筋力はどんどん落ち、ケガをよくするようになります。

よく転ぶ、すぐ疲れる、スポーツの接触で相手にふっとばされる、いつもどこかが痛い など

 

体力も落ちているため勉強にも身が入りません。集中力を維持するのにも結局のところ体力がいるからです。普段から体をどう扱うかということが、人生を変える可能性もあります。

 

私たちの仕事は、大人も子供も、しっかり「動ける」状態にすることです。

包帯を巻いたり、機械をあてたり、鍼を打つ、マッサージ、テーピングはその手段に過ぎないと考えています。

 

まずは症状を治す対症療法、そして根っこから治していく根治療法、そのどちらもやって初めて医療だと思います。

彩り鍼灸整骨院はそんな場所です。

 

今日も本当にたくさんの来院ありがとうございました。

明日も全力で営業いたします。