突き指

今月の上旬に、野球をしていてボールの捕球時に手の親指を突き指した患者さんが来院されました。

 

当初は親指はほぼ動かすことができず、力もはいりませんでした。親指の付け根も腫れあがり、痙攣していました。

 

受傷から今日で半月ほどになるのですが、やっと問題なく動かせるようになってきました。

痛みも初期と比べるとかなりよいそうです。

 

患部に対して物療、手技、鍼灸、包帯やテーピングによる固定、平行していろいろ試してみましたが、今回に限っては明らかに鍼が著効したように感じます。

 

鍼の使い方に関しては置鍼やパルス鍼ではなく単刺ですね。

パルス鍼は安定して刺激を与えられますが、組織の緊張の変化をリアルタイムで観察しにくい弱点があります。置鍼は安全で疼痛も少ないですが、ターゲットをミスしたときのタイムロスが痛いです。そのかわり狙うポイントが多いときには置鍼が有効かと思われます。

単刺は手間はかかりますが、指先で組織の変化を最も感じやすい。

10年近く手技主体でやってきた自分にとっては一番好きな使い方です。押し手、刺し手、揉捻を加える探りすべてが自分の頭の中とリンクするのを感じます。

 

今回のケースは急性の外傷に対して鍼が治癒効果を促進するひとつの症例になりました。

もちろん急性期のRICE処置は重要です。綿包帯、ギプスでしっかり患部保存することも大事でしょう。しかし治療院は「その後」も重要です。いかに早く安全に治せるかです。

相手が競技者であるなら、確実に「何日の試合までになんとかしたい」という要望があります。緊張感もありますが、やりがいもあります。はやく野球ができるように、当院もどんどん治療技術をあげなくてはなりませんね。

 

 

ここでひとつお詫びをお伝えします。

ありがたいことに毎日のように新患さんたちが来てくださるので、現在のところ診察券を切らしております。

増刷を注文しておりますので、まだ受け取っていない方々はもうしばらくお待ちください。

もちろん診察の予約は可能です。渡せていない方には新しい診察券が完成次第、お渡しいたします。

 

今日も午前中営業であるにもかかわらず、本当にたくさんの来院ありがとうございました。

通ってくださる患者さんたちの声に力をもらいます。

これからも彩り鍼灸整骨院をよろしくお願いします。

 

明日は祝日のためお休みです。お電話される方はご注意ください。