姿勢をよくするためにストレッチをしているという患者さんに時々出会います。しかし姿勢というのは普段の生活の積み重ねの結果出来上がっているので、一時的に体を反ったり曲げたりするだけでは姿勢は変わりません。もちろん柔軟性を上げるのもとても大切なことなので、そういった体操もしっかり続けていただければと思います。
では姿勢を改善するためにどうすればよいのかというと、普段生活のなかで使っている筋肉と逆の筋肉を重点的にトレーニングすれば姿勢は安定してきます。しかも特に重要なのは抗重力筋といって、重力に対して体を支えている筋を主にトレーニングする必要があります。
具体的に大腿四頭筋とハムストリングス、腸腰筋と大殿筋、腹直筋と脊柱起立筋といったところでしょうか。前脛骨筋や下腿三頭筋もそうですね。
まずはこの前後のバランスをとっていくのですが、最近注目しているのは臀筋群と内転筋群のバランスもかなり重要ではないのかと思っています(主に骨盤と下肢にあります)
実際に股関節を絞めたり開いたりする動きはスポーツをしているわけでもなければ少なそうですが、
普段の生活でもかなり重要な働きをすると思います。なぜならこれらの筋群は直立位にあるとき、ずっと体を支えているからです。
例えば左右の中・小臀筋、外旋六筋のバランスが悪ければ骨盤は片側に傾きます。傾いたまま生活していると、当然左右の下肢から体幹に筋力差が生まれます、それはやがては体幹のねじれに発展します。
この状態を放置したままで仕事やスポーツを行った場合本人の努力と裏腹に症状は加速度的に進行します。
普段からスポーツジム等で体を鍛えているひとは多いと思います。メディアでも健康番組が増えたので老若男女問わず運動を取り入れている方もだいぶ増えていると思います。
私たちの仕事はそういった皆さんの努力を無駄にしない為にもバランス改善の指導を行っています。
バランスを意識してトレーニングを続けていくと間違いなく姿勢は改善します。
身体は疲れにくくなり、怪我もしにくくなります。おそらく集中力や注意力も増すと思います。
気になる方はいつでもお越しください。来院お待ちしています。